百円の恋
やっと観ました、「百円の恋」
良かったです。
この役が出来る女優って安藤サクラしかいないんじゃないかなと
思いました。
ブスなんだけど、ブスじゃないっていう微妙なライン。素晴らしいです。
ストーリーは、主題歌でも歌っているように、「痛い」です。
この痛いは、アラフォーが若い子と張り合っているのを俯瞰した時の痛さではなく、
こちらの胸まで殴られるような痛さです。
別に、主人公と同じような生活を送っているわけでもないし、失恋したわけでも、
変な親父に襲われたわけでもないけれど、何故だか胸が痛くなるのです。
きっと、出来事は違えど、人間として社会で生きることの根本にある苦痛に反応し、
自然と共感したのだと思います。
最後のシーンで一子が泣きながら「勝ちたかった」と言うシーンは、
試合に勝ちたかったというよりも、何でもいいから何かに勝ってみたかったと言っているように思えて、痛い、痛いよ、もうやめてよとなりました。
私は一子みたいな女ではないけれど、何故か彼女の痛みが感染してしまい、私の心の底にある一子(自分に自身もないけど、一度くらい何かに勝利して、幸せな女になりたい)が疼いてもがき出しました。
筋肉痛は痛いですよね。しかしそれは、切れた細かい筋肉を回復させて、より
強い筋肉を作るための痛みなのです。
最近少し無気力でしたが、やる気出して頑張ってみるのも悪くないかもなと感じました。
明日からの活力になる映画です。