リトル・ミス・サンシャイン
梅雨のはずなのに、最近は雨が降っていない気がします。
水不足が問題視されていますが、あなたの心はしっかり潤っていますか?
ということで、心が乾燥してしまっている方におススメの映画です。
観る前は正直侮っていました。家族愛の詰まった心温まる映画って宣伝文句は
聴き飽きたわーい、と。それでも観ようと思ったのは理由は…わかりません 笑
しかし、これが偶然の素敵な出会いでした。
とにかく、家族一人一人のキャラクターがしっかり描かれています。
これは面白い映画には欠かせないことですよね。
負け犬になるなが口癖の無駄に意識が高い父親と、母親(バツイチ)は
あまり心がかみ合っていません。母親の連れ子の息子はパイロットの育成学校に
入るまで口を開かないという沈黙の誓いをたてています(思春期の青さが危うい)。
そして、母親の兄はゲイであり、自殺未遂をし保護され、夫の父親はヘロイン中毒で
老人ホームを追い出された身です。
このバラバラでチリチリの家族が、7歳の娘オリーブの「リトル・ミス・サンシャイン」コンテスト出場するために、車でカリフォルニア州レドンドビーチまで旅にでるというあらすじです。
家族一人一人はみんな好き勝手に発言し行動します。
しかし、集団で活動するためには、一致団結しなくてはいけない時が必ず
やってきます。その瞬間、無条件に身体が動きだすのが家族の力なのです。
また、皆が一人一人の個性(良いとこも悪いところも)を認め受け入れていく姿は、
右向け右の文化に少し疲れを感じていた自分にとって、理想の情景でもありました。
そして、家族のサンシャインである無邪気で無垢なオリーブの演技は、圧巻です。
コンテストの結果なんてくそくらえです。オリーブはこの映画を観るものすべての
心のサンシャインなのですから!!!(少しネタバレごめんなさい)
心が乾燥しているあなた!
この映画を観て、暖かい涙で心潤しましょう!
観終わった後に知ったのですが、アカデミー賞では作品賞を取ったみたいです。
うむ、納得です。