他人の姿に自分を映す

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MUSICA1月号 総括対談を読んだ感想

 今更なのですが、MUSICA1月号の総括対談をちゃんと読みました。

とても面白かったので、感想を残しておこうと思います。

 

MUSICA編集長有泉さん、音楽評論家鹿野さん、音楽・映画ジャーナリスト宇野さん、フリーランスで音楽業をしている阿刀 "DA" 大志さんの4人です。

 

 

まず、2010年代前期の流れが変えた「SEKAI NO OWARI」以降のバンドという新たな概念 という話からいきます。

ここでは、2015年の音楽シーンで起こったこと、特にお茶の間とロックバンドの融合という点について話しています。CDの売り上げで星野源の『YELLOW DANCER』が発売初週のセールスで13万枚を超えたり、バンドがMステに出る機会が増えているということ。そして、その突破口がSEKAINO OWARIであり、それに続いたのがゲスの極み乙女。であるとあります。そして、この二つのバンドのロックバンドの垣根を超えた活躍は、ライブの動員数、CDの売り上げでも証明されています。

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しかし、ここで疑問が一つ。ロックバンドで2015年に飛躍を遂げたバンドと言えば、back numberは当てはまらないのでしょうか。去年発売されたアルバム『シャングリア』は、年間オリコンランキングで22位に入っています。そして、月9の主題歌のタイアップもあったはず。私の感覚、周りの様子から、お茶の間への浸透+人気はゲスの極み乙女。よりもback namberなのです。話題性から言えばゲスの方が目立っていた感じはありますが、浸透、と好感触を得ているのはこのバンドなのでは?Mステへの出演、タイアップ、CD売り上げから考えると、2015年の音楽のバンドとしてback namberの存在を語らないのはいかがなものかと思います。これは後で出てくる話なのですが、セカオワは国外のプロデューサーを迎えたり海外への進出を視野に入れていること、ゲスは今でも日本ロック界ではブームの4つ打ちへの脱却など、新しいことに挑戦しているバンドです。それもあり、音楽の先を見据えこれからを語る人にとっては、注目しざる負えないバンドだと思います。しかし、日本人の一般的な感覚はまだそこまでいっていない感も否めないのです。その為、日本人の耳に優しいback namberの音楽が今支持されているのではないでしょうか。

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ゲスの極み乙女。のこれからの活動は心配でもあり、去年の話題性を今年で確実なものにしてくれると思っていたので残念です。

川谷さんのスキャンダルについて、音楽雑誌など音楽系のメディアは今まで全くと言っていいほど言及していなかったのですが、現在発売中MUSICAのインディゴのインタビューのリード文で、鹿野さんが触れています。直接音楽には関係無いとはいえ、あれほどま騒がれていること、これからのバンド活動の障害が生まれる可能性が高いことを考えれば、無かったことにするというのは違う気がしていたので良かったです。

 

あと、宇野さんにつて調べていたら、Twitterで妖怪ウォッチのAKBのエンディングをディスって話題になったとありました 笑

宇野さんはファンキー加藤情熱大陸に出た時もTwitterで思いっきりディスっていました。そのディスリが面白すぎて私は好きです。

 

対談の続きはまた今度書く事にします。