他人の姿に自分を映す

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HICK ルリ13歳の旅

先週はアカデミー賞をやっと獲得できたレオ様が来日し話題になりました。

レオ様の受賞を喜んだ人は多かったのではないでしょうか。

その一方、エディ・レッドメインのファンである私は少し残念でもありました。

まぁ、「博士と彼女のセオリー」で一度受賞しているし、今回はお預けですね。

 

ということで、今回は英国紳士エディ・レッドメインの出演作から、ある意味想像を超える作品を紹介します。「HICK ルリ13歳の旅」です。主演は、ヒットガールでおなじみのクロエ・グレース・モレッツです。

13歳の誕生日を迎えたルリ(クロエちゃん)は、男たらしの母親と退屈な街を捨てて、ヒッチハイクの旅に出ます。そこで、エディレッドメイン演じるエディの車に乗せてもらったり、野宿中に偶然出会ったグレンダと仲良くなりながら、ルリが旅をするというものです。

カントリー調の音楽や雰囲気、クロエちゃんが主演ということから、13歳の少女ルリは、旅で様々な人々と親交深めながら、恋や友情を経験し成長していく物語だと勝手に想像していました。誰だって観る前はそう思うはずです。ところがどっこい、過激な描写は無い物の、終盤に入ると物語はドロドロとした闇に投入するのです。しかし終わり良ければ全て良しということで、ラストシーンは颯爽と走るクロエちゃんで幕を閉じます。

まず、エディ・レッドメインのファンとしての感想は、自分をルリに置き換え、結構頭のおかしなドSエディに弄ばれている妄想を味わえる映画です。この点では、素晴らしい映画と言えるでしょう。しかーし、映画全体での感想は「なんじゃこりゃ?」です。登場人物の人格がブレブレであり、右へ行ったり左へいったり、とにかくどんな人間なのかが全くわからないのです。その為、誰かに感情移入するということがなく、自分と映画の間にかなりの距離を感じました。また、そこ重要じゃないの?という部分が雑だったりします。ある意味想像を超える映画です。

 

結論。ドSでラリッたエディが観たい方、少女と女性の間の可愛いクロエちゃんを観たい方におススメの映画です。あとの方は暇だなという時にどうぞ。